新道パトリ

高齢者の交流拠点「新道パトリ」

東成区は高齢者の割合が高く、特に、今里地区には多くの独居高齢者や認知症の方が、慣れ親しんだ商店街の周りに暮らしておられます。
しかし、これらの方々の生活状況は何らかの介護や見守りが必要で、住まいも戦前からの長屋などにお住まいで、医療・介護、さらには防災にも対応できていないため、孤独死や失火による悲惨な状況になる事もあるのが現状です。

私は、クリニックに併設して有料老人ホームを開設して15年になります。お元気な間にそこに移り住んでいただき、認知症や要介護になっても住み続けられる仕組みを提案し、安心と安全の住まいづくりが重要であることを経験しました。
その経験から、日常の買い物や友人・知人との交流の場として、東成区の今里商店街に、空き店舗を改造して広く解放される交流拠点(愛称を「新道パトリ」と名付け、「愛郷心」との気持ちを込めています)が必要と思いました。そこには、商店街を当てもなく歩いておられる認知症の方や高齢者などの話相手となる「話の友」がいます。

平成22年、その場が、井戸端会議の場で高齢者や児童などの多世代が交流する「新道パトリ」となる高齢者の生活状況などの情報を汲み上げる「場」にする提案を大阪市に提案しましたところ、建設費などの補助で空き店舗を、「パトリ」に改築しました。
町内会や介護者、看護師、そして「かかりつけ医」などが利用され、来場者の方の在宅生活に大きな支援になっています。また、住まい方、住居の状況が把握できると、災害時や防犯にも役立つ「介護・住まい・防災ネットワーク」が組まれ、町内会や区内の横断的情報を共有することが可能となりつつあります。

さらに慣れ親しんだ商店街の周辺に、長屋などの改造による安価で安心して住み続ける住まい作りが、近い将来予想される施設や病院に入れない介護難民の方のためになり、この地で生涯を過ごす町づくりになると思います。そうしたことから、シャッター通りの商店街に若者も戻り活気が出るものと期待しています。

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